フィルタプラグイン
HL_Blobox for AviUtl2
概要
ブロブトラッキングができるフィルタプラグイン
詳細説明
HL_Blobox for AviUtl2
HL_Blobox は、AviUtl2 の映像をキーイングして、明るい領域・特定の色・動きのある領域(ブロブ)を検出し、その周囲にバウンディングボックスやマーカー・接続線・テキストなどをオーバーレイ描画するフィルタプラグインです。
物体の追跡結果の可視化や、映像内の対象領域のハイライト表示・計測情報の表示などに利用できます。
主な機能
- キーイング検出:
- ルミナンス: 明るい部分 / 暗い部分をしきい値で抽出
- カラー: 指定した色に近い領域を抽出
- モーション検出: 前フレームとの差分で動きのある領域を抽出
- ボックス描画:
- 形: 矩形 / 正方形 / 楕円 / 円(角丸半径も指定可能)
- ストローク: 色・太さ・位置(内側/中央/外側)・不透明度・点線
- 角の種類: 角のみ / 横括弧 / 縦括弧 / 鍵括弧(左) / 鍵括弧(右)
- 塗り: 単色 / グラデーション / ハッチ / 反転 / ランダム / 二値化 / カラーノイズ / ノイズ
- マーカー: ドット / スクエア / クロス
- 接続線: 順次 / 全接続 / 最小全域木、矢印・点線・ベンディング・カーブ
- テキストオーバーレイ: ボックスの座標・サイズ・色・ピクセル数などをワイルドカードで自由に表示
- プリセット管理: 設定一式を JSON ファイルとして保存・読み込み
動作環境
- 対応 OS: Windows 10 / 11 (64bit)
- 対象ソフト: AviUtl2 v2.1.4 以降
インストール方法
- リリースパッケージ(
HL_Blobox-v<version>.au2pkg.zip)をダウンロードします - パッケージを AviUtl2 のウィンドウへドラッグ&ドロップしてインストールします
- AviUtl2 を再起動します
適用時は、オブジェクト設定ウィンドウの「フィルタ効果の追加」→ HL_Plugins → HL_Blobox から追加できます。
基本的な使い方
1. 適用
- タイムライン上で動画または画像オブジェクトを選択します
- オブジェクト設定ウィンドウで「フィルタ効果の追加」→
HL_Plugins→HL_Bloboxを選択します
2. 検出設定(キーイング設定)
- 「モード」で検出方法(ルミナンス / カラー / モーション検出)を選択します
- 「しきい値」で検出の感度を調整します
- 「最小/最大ボックスサイズ」で、検出する領域のサイズ範囲(画面寸法に対する割合 %)を指定します
3. 表示設定
「ボックス-ストローク設定」「ボックス-塗り設定」などで、検出領域の見た目を調整します
設定項目
キーイング設定
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モード | ルミナンス / カラー / モーション検出 |
| ターゲット | 明るい部分 / 暗い部分(ルミナンス時) |
| カラーターゲット | 抽出する色(カラー時) |
| しきい値 | 検出の感度(0〜255) |
| ブラー半径 | 検出前に掛けるぼかしの半径(px) |
| 最小/最大ボックスサイズ | 検出するボックスのサイズ範囲(%) |
| 重なりボックス | ボックスが重なったときの処理(そのまま / 小さい方を除去 / 大きい方を除去) |
ボックス設定
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ボックス有効 | ボックスの表示有効/無効 |
| 形 | 矩形 / 正方形 / 楕円 / 円 |
| 角丸半径 | 矩形・正方形の角の丸み(px) |
ボックス-ストローク設定
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ストローク有効 | ストローク表示の有効/無効 |
| ストローク色 / 太さ / 不透明度 | 線の見た目 |
| ストローク位置 | 内側 / 中央 / 外側 |
| ストローク点線 | 点線(頻度・比率・オフセット) |
| 角の種類 | なし / 角のみ / 横括弧 / 縦括弧 / 鍵括弧(左) / 鍵括弧(右) |
| 角長さ | 角部分の長さ(px)。角丸も含めて計算されます |
ボックス-塗り設定
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 塗り有効 / 不透明度 | 塗りの表示 |
| 塗りモード | 単色 / グラデーション / ハッチ / 反転 / ランダム / 二値化 / カラーノイズ / ノイズ |
| グラデーション / ハッチ | 各モードの詳細設定 |
| 二値化・ランダム | 各モードの追加設定 |
マーカー設定
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| マーカー有効 | マーカー表示の有効/無効 |
| マーカー種類 | ドット / スクエア / クロス |
| 色・サイズ・太さ・角度・透明度 | マーカーの見た目 |
接続線設定
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 接続線有効 | 接続線表示の有効/無効 |
| 接続線種類 | 順次 / 全接続 / 最小全域木 |
| 接続線順序 | 上から下 / 下から上 / 左から右 / 右から左 / 中心からの距離 / 最近傍 / 極座標スイープ |
| 接続数制限・最大接続数 | 全接続時に引く線の数を制限 |
| 色・太さ・不透明度・ベンディング・カーブ | 線の見た目 |
接続線-点線設定 / 接続線-矢印設定
接続線を点線にする設定と、線の先端に矢印を表示する設定です。
テキスト設定
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| テキスト有効 | テキスト表示の有効/無効 |
| テキスト内容 | 表示するテキスト。$[...] 形式のワイルドカードが使用できます |
| テキスト色 | テキストの色 |
| テキスト表示基準 | ボックス / マーカー のどちらを基準にするか |
| 揃え・位置・オフセット | テキストの配置 |
| テキストサイズ / フォント | 文字の見た目 |
テキスト設定とワイルドカード
テキスト設定の「テキスト内容」に $[ワイルドカード] 形式のテンプレートを記述すると、ボックスの座標・サイズ・色・ピクセル数・IDなどを表示できます。ワイルドカード内では四則演算も可能です。
使用例
| テキスト内容 | 表示結果の例 |
|---|---|
X:$[box_x_position],Y:$[box_y_position] |
X:120,Y:340 |
$[box_width]x$[box_height] |
320x180 |
No.$[box_id] |
No.1 |
色: $[box_color_rgb] |
色: 255,128,000 |
ピクセル: $[box_pixel_count] |
ピクセル: 4821 |
ランダム: $[random_int_100,999] |
ランダム: 482 |
トラブルシューティング
- モーション検出でボックスが表示されない:
- モーション検出は前フレームとの差分で動きを検出します。静止画や動きの少ない映像では検出されません。
- プレイヘッドを大きくジャンプしてシークした直後は、直前フレームが無いため検出できません。再生を続けると復帰します。
- プラグインが読み込まれない:
- AviUtl2 v2.1.4 以降が必要です。バージョンをご確認ください。
クレジット
- SDK: aviutl2-rs : sevenc-nanashi 様